むかしむかし。そうそれは１２年くらいむかしの話。
とある大学に通うべく地方からやってきた女子5名が、
”その大学に通う女子学生”を対象にした下宿にやってきました。
激安の家賃だけあって当時の時点で既にかなりの歴史を刻んでいたその下宿は、
各自の部屋はあるものの、バス・トイレ・キッチンが共同で。
床はぎしぎし鳴るし。
ゴキも蚊もクモも出るし。
エアコンは存在しないし。
シャワーは突然お湯出なくなるし。
お湯が出ないだけならまだしも水すら出ないときもあるし。
というような環境で。
そんなおんぼろ下宿で激貧生活を４年間続け、苦楽を共にした５人の女子。
大学卒業後はそれぞれ進む道があり、全国ばらばらに散りました。
でも５人の女子達はそこで約束したのです。
「卒業後も一年に一回は皆集まって旅行しよう」という約束を。
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というわけで。
そんな下宿時代の仲間達と女旅行。
すごくよいところですよ。島根。
石見銀山散策がとにかく楽しくて。
「四葉のクローバーを誰が最初に見つけるか競争」で、
イチバン最初に見つけたのは私。
「ピーピー豆を誰が最初に鳴らせるか競争」で、
イチバン最初に鳴らせたのも私。
全員地方出身者で田舎モノなんだけど、
圧倒的に田舎レベルが高かったのは私です。
ツツジの蜜とか、野いちごとか、すかんぽとか、むかごとか。
原っぱや山に行けば、おやつを発見する名人だった幼少期。
昔取ったなんとか、てやつは健在で。
銀山散策途中にも野いちご発見。
数粒だけ頂きました。
美味しかった。懐かしい味。
山の緑が綺麗で。
野いちごの赤も綺麗で。
川の水を見てると心がすうっと透き通って。
温泉も神社もそばも海の幸も素晴らしかったけど、
この散策の時間が今回の旅行でイチバンだったな。
楽しかったね。が毎年言えるっていいね。
この言葉も毎年言えますように。
また来年ね。
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