女上司。

2004年10月8日
 
JR東京駅構内のポスターより。

『駅構内で不審物や気がかりなことがございましたら、

お近くの駅係員、車掌または警備員までお知らせください』
 
 

気がかりなことなら常時9つくらい、かな。

助けてくれますか駅員さん。
 
 
*************************
 

9月からスタートしたスタッフが1ヶ月目にして欠勤3回、早退4回。

余りの勤怠の悪さにクライアントから呼び出し。

 
 

『上司を連れてこい。』
 
 
 

すぐにリーダーに連絡を取り、2人でクライアント先へ。
 

実はこのスタッフ、前々から危うかったので既にリーダーには相談済み。

クライアント先に向かう前に、改めてこれまでの経緯と現在の最新情報を伝える。

「わかった。まずはひゃっかがクライアントに対して話を進めなさい」とリーダー。

 

担当者が出てきて、私からお詫びした後、今後の方向について話し合いを。
 

で、結果。 
 

クライアント側:長期就労が見込めないスタッフにこれ以上研修教育しても無駄。

スタッフ側:体調が良くないので一日でも早く辞めたい。
 
 
 

・・・そんなわけで双方合意の上で契約終了。
 

 

問題は先月から今までスタッフが働いた分だけの派遣料金。

「安くしろ」だの「こっちが金をもらいたいくらいだ」だのとクライアント。

派遣先による研修教育期間中にスタッフがコケるとよくある話。

 
 

でも、まあ。それはそれ、これはこれ。もらうもんはもらわないと。
 
 
 

ひとまずその場は「後任スタッフを早急に人選します」で引上げ。
 
クロージングはリーダーにお任せ。

 

ビルから出た後、リーダーが振り向いた。

 

「煙草吸っていい?」

「いいですよ。」
 
 

ベンチに腰掛け煙草を吸うリーダー。その隣で請求全額取れるかが不安な私。
 

「まあ、後任を入れるのが第一でしょう。それがうまくいけば取れるよきっと」
 
 
 

煙を吐き出した後、ふいにリーダーが言った。
 

 

「ねえ、今までで一番大きなクレームとかトラブルって何?」

「そうですね・・」
 

少し考えて「クライアントにキレちゃった事件」を話す。
 
  

「クライアントにキレたの?そりゃすごいね。私だってないわ。」

「じゃ、リーダーは何ですか?」

「そうね、私は・・・・」
 
 

話し始めると、・・・・さすが経験豊富な我がリーダー。
 
出てくる出てくる、トラブル事例。

聞いてるとこっちもなんとなく張り合いたくなって。
 
 

「私なんてA社でこんなことが・・・」

「え、ほんとに。それ、ほんとの話?」

 

そのうち『過去に出会った最も強烈なスタッフ』だの

『過去に遭遇したあり得ない体験』だので女二人、大盛り上がり。

 
 

ひととおり話終わる頃には今回のクレームのこと忘れてた。

 

「じゃ、そろそろ行こうか。」

立ち上がってすたすたと歩きだすリーダー。
 

 

・・・この人、すごい。

慌てて背中を追いかける。

 

 
女性のリーダー、初めてですが。

この人、ホントに色んな意味ですごいんです。

 
 

ずんずん先を行く背中。  
 

 
 

いつか、追いつきたい。

  
  

   
    

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