言葉。

2002年12月3日
大学時代の先輩からメールで突然のお誘い。

「来週月曜19時渋谷、都合つけられない?」

今日はその当日。
仕事をばたばた終わらせて19時ギリギリに到着。
ハチ公口で待っていた先輩と2人、渋谷の街を走る。
向かうは渋谷パルコ。

『古舘伊知郎トーキングブルース15th』

19時を少し過ぎて開演。
誘われてやってきた私はもちろん今回が初めてなのだけれど、
先輩は10thから毎年聴きにきているのだとか。

開演から1分と経たないうちに古舘氏の話術に魅了されてしまう。
氏のファンでもなんでもないけれど、凄い人だと思った。
「言葉を操るプロ」「言葉の職人」そんなかんじ。


「言葉よ、お前を愛してやる!
 言葉よ、お前を憎んでやる!
 言葉よ、私はお前と共に共犯者になろう!」


口からほとばしるパンチの効いた言葉。


言葉は気持ちを100%そのままに相手に伝えることはできない。
言葉の持つ「限界」に畏れを抱きつつ、真っ向から限界に挑戦する古舘氏。

観終わった、いや聴き終わった後近くの居酒屋で私と先輩は感想を言い合う。


言葉で。

もっと、もっと、もっと。
私の感情を相手に正確に伝えたい。

もっと、もっと、もっと。
相手の感情を正確に感じとりたい。

だから私達はもどかしい気持ちを抱きつつ話す。

言葉で。

  

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