自分の感受性くらい。
2002年10月31日この詩に出会ったのは高校二年の頃でした。
読んだ瞬間の「頭を殴りつけられたような衝撃」を今でも覚えています。
私自身は暗記してしまうほど今までの人生において
何度も何度も何度も何度も何度も何度もこの詩に触れたので。
今日は皆さんに。
*********************
「自分の感受性くらい」
茨木のり子
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
読んだ瞬間の「頭を殴りつけられたような衝撃」を今でも覚えています。
私自身は暗記してしまうほど今までの人生において
何度も何度も何度も何度も何度も何度もこの詩に触れたので。
今日は皆さんに。
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「自分の感受性くらい」
茨木のり子
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
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